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.gig夢日記
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 ラピュタDVDを見る。OPテーマは「君をのせて」な訳だが、イントロの映像は何かの古代文明の機構で、コンベアに乗ったドクロや石ころが連動して動いてゆく。画面は横にスクロールし、図案化された生物らしき物がコンベアで運ばれて別室に納まる。さらにスクロールすると、大きなロボットもしくは巨人が映り、その機構の端のハッチから飛び立ってゆく。画面が換わると遠景は恐らく街だが、その巨人たちが起こしたと思われる火の海。海峡を挟んで手前は小島だが炎と爆風はそこまで及んでおり、図案化された人間が逃げまどい、あるいは木に引っ掛かっている。あの巨人について「巨神兵だよね?」と母に聞いてみたら「もちろん」との回答。今までは気付かなかったが、イヤホンで聞いてみると曲のバックにエコーで声が入れられており、「おじいさーん、諦めないで待っているから、きっと帰ってきてくださいねー」と聞こえる。件のおじいさんはどこかからこの街に出かけて惨事に巻き込まれたのだろう。また画面が変わると、干ばつ地帯を一頭うろつくトリケラトプス。生き物は水がなければ生きられないとナレーションが入る。意識朦朧でようやく見つけた水たまりに飛び込むが、すでに暑さでゆだっている。もう一度画面が変わるとパズーの村。空は暗く、雲の切れた山肌だけがやたら明るい不穏な天気の下、人々はみな先の尖った黒い目出し頭巾をかぶり異様な風景。その中でただ一人素顔を出して歩くパズーの両肩にはミトンのような袋が付いている。頭巾をかぶっていない人間を敵か味方か判別するために、黒頭巾は彼らの両肩に手を置く習わしがあり、このミトンは要するに敵意がないことを表す印。黒頭巾が鉤爪で相手の胸を(無論服に傷がつかない程度に)ひっかくのも同様の意味があり、顔馴染みの黒頭巾の少女(背丈は彼の胸ぐらいしかない)が背伸びしてパズーの胸をひっかく。僕は怪しくないだろ、と笑うパズーの横を通りがかったやはり黒頭巾の中年男が、こいつ(パズー)くらいはっきり表示してくれたら楽だねと言って笑う。
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 葉祥明の絵のように澄んだ海中。絵の中の私はイルカと向き合っているが、ペトラマという名のそのイルカは紙芝居となっている。イルカを輸送していた小型船が沈んだためだ。ヒゲの船長は知り合いだった。
高校の体育の授業をさぼって用具入れのマットの上で寝ている。後から同じようにサボりの男女が入ってくるが、跳び箱がじゃまでこちらには気づかない。覗いてみると女子が出ていき、男子はドアの方をしきりと気にする。むろん私に背を向けた状況で、彼がこちらに気づく気配がないのをいいことに私は跳び箱から身を乗り出してみる。今この状況で振り返ったら彼は腰を抜かすだろう。その想像は面白く頬がゆるむが、今の私はこの世で一番邪悪な顔をしているに違いなく、きっと罰が当たるだろう。たとえば外はもう夜とか。そう思ったとたん外は暗く、もしや私は世界でただ一人取り残されているのではないかと思ったとたん周囲には人っ子一人いない。泡を食って外に走り出たはずが恐怖はあらあらしい高揚に変わり、手近な建物に跳び乗る。そのままおもちゃのようなビルからビルへ跳び移っていくうちに周囲に追っ手の気配、私は脱走した格闘型ロボットで、武装警察に追われているわけだ。追いすがる警官を軽業の早さで振り切って逃げていくうち、被弾したパーツが外れて落ちた。背後から「部品脱落!」の声。遥か下に逃げ遅れた市民がいるらしい。鈍くさいことだ。
 場面変わって、会社周囲をぶらぶら歩いている。細い横道の先にある建物は何だったかなと思って横道を入りかけるが、小学校だったことを思い出して即座にやめる。敷地に沿って歩き、橋を渡ったところで乗っていた三輪式の自転車が壊れる。タイヤをはずして修理しながらついうっかり出た独り言が意外に大きく、近くの親子連れに聞かれた。いやな予感がしたが案の定、小学校高学年か中学生ぐらいの男女四人に絡まれる。いやみな若者の口調で退けようとしたが、結局彼らと遊びに行くことになる。案外いいやつらで、名前を聞いたが忘れてしまった。彼らのうち一人のアパートに寄るというので下で待つ。その間にもう一度彼らの名前を聞く。おとなしい方の子はヤヨイ、私によく話しかけてくる勝ち気な女の子はベニコといった。ヤヨイと男の子の一人がいなくなったのでどこに行ったか聞いてみると、ベニコともう一人の男の子は足下の段ボールをあけた。入っていたのは皮をむかれたジャガイモとタマネギで、ジャガイモが男の子、タマネギがヤヨイである。彼らはそういう子なのだ。だから私動物園には絶対に行かないとベニコが言って、強気な彼女に似合わず泣き始めた。言わずもがな動物園では野菜を餌にしている。私はベニコの言葉を静かに聞いていたが不意に涙におそわれた。
「ピノキオ」は自らの体験を元にゼペット爺さんが書いた本だ。本物のピノキオは彼の元を離れたが、時々爺さんの酒場へ戻って歌を歌う。そんなピノキオもついに最期の日を迎え、爺さんの元を再び去る(彼が望んだのか暇を出されたのかは判然としない)。彼が野原に横たわると、太陽やら風やらがささやいていく。やあピノキオ、今日が最期なのか。まあ楽しんでいくといい。むろんのことそれは嘲笑でなく、いずれも温かい声である。
 山の斜面を利用した公園に大勢でいる。遊歩道には白黒合わせて数匹のクマが闊歩しており、いつ襲われてもおかしくない状態なので、みんな極力クマを刺激しないよう上へ上へと集まる。遊歩道は途中で少年警備兵団によって封鎖されており、一列に待たされる。正直待ってもいられないので、後輩2人とともにこっそりバリケード内に入る。しばらく進むとさらに検問があったので、わざとフランクに話しかけて油断させ、さりげなく通過する。山頂部の門から、山の内部に入るように屋内へ入る。中は案の定、警備兵団の秘密基地であり、豪華な家具や子どもらしいおもちゃの飾り付け等が下降するらせん階段に沿って備え付けられており、軍服姿の若者たちがくつろいでいる。なるほど警備兵団とは恵まれているのだなと思う。らせんの中心部は上位の青年将校たちの居住区で、らせん階段から中央へ枝分かれする形で別階段が延びている。らせんを下降すればするほどクマたちの標高に近づくわけで、壁一枚破られれば終わりである。自分たちのいる場所を安全圏と信じて無邪気にさざめく兵卒の若者たちもまた将校の盾なのだ。試みに枝分かれの階段を上がり、将校の部屋の一つに忍び込んでみる。と、背後で部屋の主が入ってきたと思しい物音。とっさに押入れにもぐって荷物に紛れ、扉代わりの布カーテンを下ろす。
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