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.gig夢日記
高校の体育の授業をさぼって用具入れのマットの上で寝ている。後から同じようにサボりの男女が入ってくるが、跳び箱がじゃまでこちらには気づかない。覗いてみると女子が出ていき、男子はドアの方をしきりと気にする。むろん私に背を向けた状況で、彼がこちらに気づく気配がないのをいいことに私は跳び箱から身を乗り出してみる。今この状況で振り返ったら彼は腰を抜かすだろう。その想像は面白く頬がゆるむが、今の私はこの世で一番邪悪な顔をしているに違いなく、きっと罰が当たるだろう。たとえば外はもう夜とか。そう思ったとたん外は暗く、もしや私は世界でただ一人取り残されているのではないかと思ったとたん周囲には人っ子一人いない。泡を食って外に走り出たはずが恐怖はあらあらしい高揚に変わり、手近な建物に跳び乗る。そのままおもちゃのようなビルからビルへ跳び移っていくうちに周囲に追っ手の気配、私は脱走した格闘型ロボットで、武装警察に追われているわけだ。追いすがる警官を軽業の早さで振り切って逃げていくうち、被弾したパーツが外れて落ちた。背後から「部品脱落!」の声。遥か下に逃げ遅れた市民がいるらしい。鈍くさいことだ。
 場面変わって、会社周囲をぶらぶら歩いている。細い横道の先にある建物は何だったかなと思って横道を入りかけるが、小学校だったことを思い出して即座にやめる。敷地に沿って歩き、橋を渡ったところで乗っていた三輪式の自転車が壊れる。タイヤをはずして修理しながらついうっかり出た独り言が意外に大きく、近くの親子連れに聞かれた。いやな予感がしたが案の定、小学校高学年か中学生ぐらいの男女四人に絡まれる。いやみな若者の口調で退けようとしたが、結局彼らと遊びに行くことになる。案外いいやつらで、名前を聞いたが忘れてしまった。彼らのうち一人のアパートに寄るというので下で待つ。その間にもう一度彼らの名前を聞く。おとなしい方の子はヤヨイ、私によく話しかけてくる勝ち気な女の子はベニコといった。ヤヨイと男の子の一人がいなくなったのでどこに行ったか聞いてみると、ベニコともう一人の男の子は足下の段ボールをあけた。入っていたのは皮をむかれたジャガイモとタマネギで、ジャガイモが男の子、タマネギがヤヨイである。彼らはそういう子なのだ。だから私動物園には絶対に行かないとベニコが言って、強気な彼女に似合わず泣き始めた。言わずもがな動物園では野菜を餌にしている。私はベニコの言葉を静かに聞いていたが不意に涙におそわれた。
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